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東北福祉大学聴講生第2回目

こんにちは!大学生活第2回のブログも、どうぞお付き合いください。

今回の授業テーマ「疫学」って聞いて、なんだか難しそうだな、と思った方も多いのではないでしょうか。「〇〇学」って言葉は、たいていそういう印象ですよね。

でも、どうぞご安心ください。実は、とてもシンプルな考え方なんです。今回は、皆さんにとても身近な「蕎麦」を使って、その名も**「蕎麦疫学」**という形で解説していきます。

 

「疫学」って、一体なんでしょう?

 

いきなり「疫学」と言われても、ピンとこないですよね。

でも、こう考えてみてください。もし友人に「風邪をひかないためには、蕎麦をたくさん食べるのがいいんだよ」と言われたら、どう感じますか?

「え、本当?試してみようかな」と思うか、「いや、それは本当かな?」と疑いますよね。

この「本当かな?」を科学的に調べるのが「疫学」なんです。

つまり、**「〇〇をしたら、△△になった」**という仮説が、本当に正しいのかを、たくさんの人を調べて確かめる学問だと考えてください。

 

蕎麦屋で学ぶ「蕎麦疫学」入門編

 

では、実際に蕎麦屋さんで「疫学」をやってみましょう。

駅のそばにある立ち食い蕎麦屋と、少しおしゃれな高級蕎麦屋。この2つを比べてみてください。

  • 誰が?(人): 立ち食い蕎麦にはスーツを着たサラリーマンが多く、高級蕎麦にはご家族連れが多い。

  • どこで?(場所): 駅前には立ち食い蕎麦が多く、住宅街には家族向けの店が多い。

  • いつ?(時間): 立ち食い蕎麦は朝の通勤時間帯に混み合い、高級蕎麦は昼休みや夜に賑わいます。

このように、様々な角度から観察して、蕎麦を食べる人々のパターンを調べるのが**「記述疫学」**です。これなら、皆さんも簡単にできますよね。

 

「蕎麦疫学」の応用編

 

さらに一歩進んで、もう少し掘り下げてみましょう。

もし、「朝食に蕎麦を毎日食べる人は、そうでない人に比べて、お腹の調子がいい」という仮説を立てたとします。

次にやることは、実際に毎日朝蕎麦を食べている人たちと、食べていない人たちを、しばらくの間ずっと見守り(追跡調査)、お腹の調子に差が出るか比較することです。

もし、本当に差があったら、「朝蕎麦は体に良い」という仮説は正しい!と言えるかもしれません。

この「どうしてそうなるのだろう?」を深く掘り下げていくのが**「分析疫学」**です。

 

まとめ:皆さんの日常にも「蕎麦疫学」は潜んでいます

 

「疫学」と聞くと、特別な研究者が行うものだと考えていたかもしれません。

しかし、実は、私たちが日々の生活で感じる「どうしてだろう?」を科学的に考えることなんです。

どうぞ、今日のランチで周りの人が何を食べているか、少し観察してみてください。もしかしたら、もう皆さんは「蕎麦疫学」の扉を開いているのかもしれませんよ!

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